遅くなりましたが、6日(木)に『
ノホディとかいぶつ』原画展、無事終了しました。たくさんの方から『ノホディとかいぶつ』の感想や印象を聞くことができて、とても濃密で幸せな時間でした。ご来場いただいたみなさま、誠にありがとうございました。
絵本『ノホディとかいぶつ』は、ナルゲス・モハンマディというイラストレーターがいたから始まった企画です。「ナルゲスの絵で絵本を作りたいですね!」と始まったのです。
そうして、彼女の絵が生き生きとするのはどんなお話だろう、と考えて決めたのが、イランの民話集に載っていたノホディの物語。豆から生まれた小さな女の子が、自分を食べてしまおうとするかいぶつを知恵と機転でやりこめるお話です。
キャラクター作り、ラフ(下描き)、本描きと進んでいくうちに、文章を担当したわたしの方もどんどん物語に入っていきました。
最初の頃は、思わずにやっとしてしまうかいぶつの造形に心が向きがちでしたが、ナルゲスの絵が固まってくると、それに比例するように、小さなノホディがみるみる輝き出しました。
「あたしがいるじゃない!あたしがいく!」
「だっておみずをのまなくちゃ」
小さな体から発せられる、きっぱりとした清々しい言葉。とてつもなく大きなものを前にしても、怖がることもなく、力むこともなく、自然な態度で真っ直ぐ立つことができるノホディに、自分が作り手の側にいることも忘れて魅了されました。ノホディの一番のファンは、わたしです。
それもこれもナルゲスの絵のおかげです。実はナルゲス自身もノホディのように芯の強さを感じさせる人で、わたしはそんな彼女をとても尊敬しています。
そして、そのナルゲスの才能を十分に信頼し、わたしの文章作りをフォローし、多くの人が楽しめる形に導いてくださったのが福音館書店の関根さん。関根さんがいなければ、この本は生まれませんでした。いろんな意味ですごい人です。一緒に本を作ることができて幸運でした。

<トークイベントでの関根さん(右)。貴重なお話ありがとうございました。もっと聞きたかった!>
そして、6日で22周年を迎えた会場の
SEE MORE GLASSさん。ほんとうにおめでとうございます。いつもおいしいごはんやおやつを作って待っていてくれて、ありがとうございます。

次の一年が、穏やかで、楽しい一年になりますように。
ありがとうございました!