交通事故で死んでしまった、自分は地獄行きだと信じている人たちが運ばれていくバスの中で、どうして自分が事故を起こしてしまったのかということを語り合い、その話をこっそり聞いていた若い運転手が、最後の分かれ道で天国の方にハンドルをきる、というお話『間違ったバス』です。絵はシャラーレ。
死とか地獄とかそういう言葉が出てくるのですが、絵は全然暗くありません。バスは、まるでもう天国なのか、と思えるくらい明るい風景の中を走っていきます。恐らく、自分が死んでしまっていること、そして地獄に行くんだ、ということを完全に受け入れているから余裕があるんです。その余裕がこの穏やかさなんだろうな、と思います。
が、このいきなりの魚です。しかも魚の上をバスが走ってます。お話には全然おさかな、出てこないのに、、、シャラーレの絵のこういうとこ好きだなぁ。
ま、「動物に眉かくな!」と口をすっぱくして言っている
記憶スケッチアカデミーの著者、ナンシー関氏にはすかさずつっこまれそうですが。
あ、この『記憶〜』、ひじょうに、おもしろいですよ。