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焼かれた魚 と 焼かれた魚

e0091706_152457.jpg20世紀前半に生きた小熊秀雄という詩人がいます。彼は詩人でしたが、童話も書きました。その中の一つが『焼かれた魚』です。

皿の上の焼かれた秋刀魚が、海を強烈に懐かしみ、なんとかして海に戻ろうとし、いろんな動物に自分の肉と引き換えに海へ連れて行ってもらう、、、というとてもシュールな内容。全編を覆う、ちくりちくりと胸を刺すような物悲しさが深い印象を残す作品です。

この作品は1993年に市川曜子さんの絵と、アーサー・ビナードさんの英訳がついた絵本になりました。美しい本です。そしてその美しい本は、ペルシャ語に翻訳されてイランで売られています。それが写真右側の本。
恐らくビナードさんの英語からの翻訳だと思いますが、この派手ではない物語は、どうやってイランへ渡り、そしてイランの児童文学者の心を捕らえたのでしょう。とても気になるところです。
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by salamx2 | 2007-09-10 01:58 | Comments(2)
Commented by ぽこり at 2007-09-10 17:28 x
アーサー・ビナードさん大好きで、講演会いく予定です。
『焼かれた魚』日本語もしらなかったのですが、興味深いです。
ペルシャ語の場合、抑揚がつくのでしょうか。
それも気になります。
イランでも読み聞かせはあるのでしょうか。

Commented by salamx2 at 2007-09-11 00:20
ビナードさんの講演会いいですね!
ペルシャ語の『焼かれた魚』は、特にリズムを意識した翻訳ではないようです。たんたんとしています。日本語の雰囲気と同じです。でもちょっとラストが違うんですよね。読後感が違ってしまうほどです。うん、この違いは気になります。

読み聞かせの件ですが、わたし自身はイランで読み聞かせというものを聞いたことがないのですが、やっているという話しは聞いたことがあるので、やっていると思います。
ちなみに、いわゆるストーリー・テリングというのは盛んなようです。