4日から始まった
12回目のイランの絵本展「マルジャーンの庭」も残すところあと1日です。
会場の様子はもっと早くご紹介する予定だったのですが……
気を取り直してまいります!
今回のメインは、絵本『赤いバラとミミズ』。原画は正面の壁を飾っています。
(ペルシャ語の絵本『赤いバラとミミズ』。立派な造本です)

バラのことが大好きなミミズが、バラに邪険にされ、悲しくて仕事ができずに眠ってしまったら、植物たちの元気がなくなり、バラも頭が痛くなってきて……
どんなものもひとりでは生きられない。だれかの、何らかの営為があって、それに反応し、呼応する関係性の中で生きている。ツンとすましていたバラも、最後にはちゃんと自分の間違いに気づいて、ミミズにキスをするのですよ……
大きな瞳で独特な造形のキャラクターたちが、強い意志をもって物語を引っ張っていくこの物語。とにもかくにも、ボールペンだけで描かれた緻密な絵の迫力に圧倒されます。加えて、本の見返しや物語に入るまでのページのデザインも素敵なんですよ。あと1日だけですが、お時間ある方にはぜひ見ていただきたいです。
そしてそこから振り向くと、入り口の右に『イランの庭』コーナーがあります。


『イランの庭』は、ホセイン・ゴレゴラーブという詩人が子どもたちのために書いた、祖国愛を表現した詩に、11人のイラストレーターが絵をつけた絵本。そのうちのマルジャーンの絵の原画を飾っています。写真では全く良さが伝わらなくて悲しいのですが、これも原画はびっくりします。色も線も、印刷では表現しきれない部分があって、何回見てもうっとりします。
マルジャーンの担当はこの詩句。
わたしたちはイランに生まれ愛情という乳をあたえられた(『イランの庭』より)
イランの地に育まれた動物や植物を描いているんですね。
サラーム・サラームはたまらずポチ袋を作りました。こんなポチ袋見たことない!お買い逃しなく!
この2作品の原画と絵本のほか、2003年のデビューからこれまでにマルジャーンが絵をつけてきた絵本や人形、雑貨なども並べています。

デビュー作はアフマド=レザー・アフマディーが文章を書いた『花壇の中に、お嫁さんとお婿さんが生えていた』(二段目右)です。この頃は目なんて点々でしたからね。今とはだいぶ違っていました。

2010年にサラーム・サラームで記録用に作ったマルジャーンによる人形のカタログも展示しています。アーティストとしてのマルチぶりがわかる作品集。非売品ですが、ご覧ください。
という感じで、今回はまるごとマルジャーン展です。しつこいですが、あと1日。お時間ある方はどうぞお越しください!!お待ちしています。
(今年のランチも大好評。メインはさっぱりとしたヨーグルト入りのホレシュ(シチュー)で、バラ水ドリンクもさわやかです。)