2021年が暮れようとしています。
今年も一年ありがとうございました。
われらがナルゲスが絵を描いたアリババは、召使いのマルジャーナのクールな活躍が際立つ印象。「ひらけ、ゴマ!」で記憶が止まっていたわたしも「こんなにいろいろある話だったのか!」と改めてこのお話の波乱万丈さに気づいた次第です。
続いて4月にはアリレザ・ゴルドゥズィヤンさんが絵を描いた『
2ひきのジャッカル』(玉川大学出版会)が刊行されました。動物寓話集『カリーラとディムナ』から題材がとられたこの絵本は、(人間の)弱い部分を描いたとても苦々しい内容です。絵を描いてくれたゴルドゥズィヤンさんも相当苦労していました。でも、まさに彼の絵があったからこそ、世に出せた絵本だと思います。ゴルドゥズィヤンさんの能力の高さを改めて感じた一冊になりました。
そして7月には、8年目となった成増
Patinaさんでの「イランの絵本展」。今年は絵本のほか、イランの愛らしい切手を額装して展示しました。切手というのは、小さくてかわいいだけじゃなく、歴史も感じられてほんとにおもしろいんですよね。初めての試みでしたが、好評でしたので、いつか第二弾を…と考えています。
ちなみに、額装はカナダにいるユメがほとんどやったのでした。DMのデザインなどもそうですが、なんだかんだいって、展覧会はユメなしではできません。まさにリモートワークで大活躍してくれております。
そしてそして、この展覧会期間中にはイベント「サヘルさんと絵本トーク」が開かれました。コロナの制約もあって、一回15人という少人数のイベントでしたが、サヘルさんの明るい美しさが、参加者のみなさんの顔をぱっと綻ばせていたのが印象的でした。『ノホディとかいぶつ』のペルシャ語での朗読をお母様のフローラさんと一緒にしてくださったも、忘れられない思い出です。なんだかもう、「あれは夢だったかな」と思ったりもします。いつかまたご縁があるといいな…と思います。
そして11月30日の『
ボクサー』(トップスタジオHR)刊行に続いて、12月に
SEE MORE GLASSさんにて「イランの絵本と靴下展vol.2」が開かれました。展覧会は『ボクサー』刊行記念としてくださり、版元のトップスタジオHRさんの協力のもと、パネルの展示やグッズの販売を行いました。
力強さと鮮やかさと、孤独。そのすべてが一体となって迫ってくるハサン・ムーサヴィーさんの絵は、見るものの胸をうちます。そんな絵に伴走する言葉の翻訳に携わることができて幸せでした。
今年も昨年に引き続き、コロナ禍での展覧会となり、お客様には様々なご協力をいただきました。
心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
さて、来年はどんな年になるのでしょうか。イランには行けるのか?!
少しずつ動いていることもあります。それがきちんと形になるように、がんばります。
どうぞみなさん、よいお年を!