「ヤツガシラ」という鳥がいます。頭にすてきな冠羽がある
こんな鳥。
でも、「ヤツガシラっていえば里芋の仲間のあれでしょ?」という方の方が多いと思います。ヤツガシラ(八頭)という名前がぴったりな
ボコボコとしたお芋さん。
なんで日本語では愛らしい鳥と無骨な芋の名前が同じになってしまったんでしょうかね…。訳者を悩ます言葉の一つです。
イランの絵本を読んでいると鳥のヤツガシラがよくでてきます。可憐な姿ですから詩にしたくなる気持ちもよくわかります。実物はイランでも日本でも見た事ないですが、イランの絵本にこれだけ出てくるとなると、それなりに身近な存在なんだろうなと思います。その証拠にペルシャ語では言い方が3つもあるんですよ。ホドホド、プーパク、シャーネベサル。
ホドホドが一番メジャーな名前かと思いますが(これも日本語では「お菓子はほどほどにしなさい!」のホドホドと同じ音であんまりいいイメージではないですね…)、おもしろいのはシャーネベサルという言い方。これは「髪をとかす櫛(シャーネ)を頭(サル)につけている」というような意味で見たまんまの名前です。なもんですから、ある絵本では髪の毛がジャングルみたいにひどい状態になった女の子の髪をとかしてあげる役どころで登場してました。
絵本の絵を見ていると街中にはいない鳥みたいです。どこかで見てみたいなぁ、ヤツガシラ!

マリヤム・ラフマティアヴィーニー『ヤツガシラのうた』より