アテネ・フランセ文化センターで開かれている「
特集 アジア映画の森」。2日のイラン映画の回に行ってきました。
見たのは「亀も空を飛ぶ」で、「ペルシャ猫を誰も知らない」のバフマン・ゴバーディ監督作品です。
イラク国境のクルディスタン地方で撮影した映画、くらいの知識しかない状態で見たのですが……いやはや、これもすごい作品でした。
「戦争」とか「平和」とか「悲惨」とか「滑稽」とか「美しい」とか「醜い」とか「同情」とか「クルド」とか「アメリカ」とか、そういった言葉の表面的な意味を全部無化して改めて「世界に対する俺の態度はこうだ!」と示す。そのパワーに圧倒された感じです。そしてわたしはその彼の態度に共感するから、彼の作品が好きなのだとわかりました。
題材は全く違うのに「ペルシャ猫を誰も知らない」とある意味同じ感情に行き着きました。
ゴバーディさん、ますます気になります。
上映後にあった字幕翻訳者のショーレ・ゴルパリアンさんのトークも大変おもしろかったです。キアロスタミ監督やナデリ監督(「
CUT」の監督)との仕事の苦労は尋常ではないようで…わたしはショーレさんの話を聞いて「モルテザーが全く予想外の絵を描いてくる」なんてのは苦労のうちに入らないな、と思いました。
いろんな意味でパワーをもらった一日でした。
(アテネ・フランセ自体もよかったです。これから行かれる方、地下のカフェをおすすめします!)