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アシュク・ケリブの物語

アシュク・ケリブの物語_e0091706_1132851.jpgモスクワのモスクワ書店というところで買った絵本『アシュク・ケリブ』です。絵本といっても文字が多くて読み物といった感じ。

ロシア語を知らないわたしたち…買ってきたはいいもののタイトルも内容も何一つわからないままだったのですが、先日ロシア語の達人に見せることができ、ようやく全容がわかりました。
「アシュク・ケリブ」でお分かりの方もいらっしゃるかもしれませんが、これはロシアの作家ミハイル・レールモントフが書いたおとぎ話。吟遊詩人「アシュク・ケリブ」が、恋愛したり、金持ちになったり、自らの命を断とうとしたり、不思議な男に色んな場所に連れてってもらったり、などなどするお話です。
話を聞きながら、「こんなに薄い本なのに、これだけいろんなことが起こるのか!」と感心しました。出来事が起こる時の唐突さが、千夜一夜物語にちょっと似てる感じがあります。

ちなみに解説してくれたロシア語の達人は、以前、ロシア人の映画監督パラジャーノフが作った映画「アシク・ケリブ」を見たことがあったそうですが、その作品はあまりにも物語が抽象化されていて筋がよくわからなかったとか。「今回ようやくわかった」とおっしゃっていました。「ただ、絵はいまいちだね」とも。
by salamx2 | 2010-05-02 12:03 | Comments(0)