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salamx2の雑談

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涙壺のこと

涙壺は大阪の国立民族学博物館も所蔵しています。その写真が月刊『みんぱく』の2008年6月号で表紙に使われた時、「表紙モノ語り」として研究部の山中由里子先生による涙壺に関する小さなエッセイも掲載されました。
その中で登場するテヘランのガラス博物館の学芸員さんによれば、涙壺は「涙容れ(アシュク・ダーン)というけれども、実際にはバラ水容れ(ゴラーブ・ダーン)なんですよ」ということ。そこで山中先生は「バラ水容れとして首の細いガラス、陶器、または金属製の容器が好まれたのは、その繊細な美しさのためだけでなく、液体が一度にどっと流れ出ない構造になっているという実用的な理由もあったのだろう」と推論しています。

何かちょっとなまめかしい雰囲気が漂う涙壺。こんな壺がバラ水の香りをまとっていたら…
ふうむ、これ以上にバラ水容れとしてふさわしいものはない気がしてきます。
by salamx2 | 2009-10-04 11:41 | Comments(2)
Commented by ぽこり at 2009-10-04 21:43 x
涙壺ですって!
なんとうるわしい発想でしょう。
バラ水容れにふさわしくてゆっくりした贅沢ですね。
Commented by salamx2 at 2009-10-05 10:15
涙壺については「戦場に行った夫や恋人を待つ女が、その涙をためるための壺」、という言い伝えもあるんですよ。こんな、ありそうでなさそうな本当のような嘘のような詩的なお話、だれが考えたんでしょうねぇ、ほんとに。