
いつもながらぼっけぼけの写真ですが、、、エスファンドという一種のお香のようなものを焚く時に使う容器です。シャラーレのうちで撮りました。
イランにも、日本で言うところのイワシの頭にあたるような魔除けの俗信がたくさんあります。このエスファンドもその一つで、焚くとパチッパチッ!と元気な音がして、それが魔除けになるんだとか。この容器からもくもくと煙を出し、渋滞している車を縫ってこの「魔除け」を売っている少年たちもよく見かけます。
ちなみにこういう俗信についてたくさん書いてある
「ペルシア民俗誌」によれば、
「シャー・ゼイナブ夫人によれば、より効力を得たい時は次のようにするのだそうである。
薬種屋へ行き「芸香(エスファンド)ある?」と聞く。「ある」といわれたら、その店では買わないで、別の店で買うこと。これはできるだけそうした方がよい。」
『ペルシア民俗誌』(平凡社東洋文庫)p. 74より
なんだそう。「なぜ?」はこういう話には禁物であります。