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salamx2の雑談

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迎春2020年

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

今年最初の展示は、大岡山Toi toi toiさんで開催される「イラン月間」(2/1-29, イラン研究学生機構主催)です。
文学や美術の研究者によるトークもありますよ。アイコウは研究者ではありませんが、絵本のことを少し話すことになりました。

お楽しみに!

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(テヘランの人形博物館にて。今年は目の前のことだけじゃなく、もう少し遠くも見ながら進んでいきたい)

# by salamx2 | 2020-01-01 21:32 | Comments(0)

2019年が暮れます

2019年が暮れていきます。
今年もありがとうございました。

今年の最初の展覧会は銀座煉瓦画廊さんでの「イランの文様を楽しむ」。絨毯のtribeさん、靴下のOKKOYOKKOさんとともに、文様の魅力を発信しました。三者三様で楽しかったなぁ!絨毯や靴下へのお二人の愛情をたっぷり感じる、楽しい、居心地のいい展覧会でした。

2月は千葉市美術館で開催されていたブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)の関連企画で、イランの絵本についてお話ししました。美術館の方の発案でレザ・ラハバさんにおいしいお菓子を作っていただいて贅沢な会に。レザさんのお菓子はいつでもおいしい。いつでも嬉しい!
なお、10月に発表された、最新回のBIBグランプリは、イランのハサン・ムーサヴィーさんによる『ボクサー』。来年も盛り上がりますよ!

3月は国際子ども図書館で「詩と伝説の国 イランの子どもの本」が始まりました。これはほんとに嬉しかったなぁ。イランでたくさんの絵本や児童書が作られているということが、多くの方にストレートに伝わったのではないかと思います。図書館の方々に感謝。

4月は谷中のエスノース・ギャラリーさんでの「ラーシーン・ヘイリーエ展」。サラーム・サラームが絵本を紹介し始めた当初から高い人気を誇っているラーシーンさんの絵本を、ようやくまとめて展示することができました。来場者による投票もことの他盛り上がりましたね。最終日までデッドヒートを繰り広げた結果、一位は『マーフ・ティ・ティ、コラーフ・ティ・ティ』でした。

5月は2年ぶりのイランでした。今回のイラン行きでは、大事な友人たちが元気に活躍しているのがわかったことも嬉しかったですが、初めての場所に行ったり、初めての人に会うことができたことも、大きな収穫でした。特に、保育園や移動図書館で子どもたちが本に親しむ様子を見学できたことは、絵本の楽しみ方を考える上で大きな助けとなっています。

7月は恒例の成増Patinaさんでの絵本展。今回は「森が舞台の絵本たち」と題して、自然が舞台となっている絵本を並べました。会期中には絵本『くろいなにか』をみんなで自由に読んでみる、というイベントを催しましたが、参加者のみなさんの想像力には舌を巻いたなぁ。とてもおもしろかったので、ふさわしい絵本が見つかったらまた企画したいと思います。

8月末からは大阪の国立民族学博物館で「驚異と怪異ー想像界の生きものたち」展が始まりました。われらが友、アミーン・ハサンザーデ=シャリーフさんのシルクスクリーン作品も、「驚異」の歴史の先っぽに立派に位置づけられ、他の現代の作家さんたちとともに、この興味深い展覧会の最後を締めくくっていました。アイコウもアミーン作品の翻訳などで関わらせていただきました。ありがとうございました!

そしてそして、10月11月はそのアミーンの新作展「My Iranian Lions」でした。大阪のCalo bookshop & cafeから東京のSEE MORE GLASSに巡回するという、贅沢な展覧会。そして自分で言うのもなんですが、イベントもすごかった。大阪では大阪大学の竹原新先生に「イラン民俗のなかの動物たち」というタイトルで貴重なお話を伺うことができ、東京では新進気鋭の作曲家松本真結子さんがアミーンの『月の漁師』のために曲を作ってくださいました。こんな贅沢なイベントはなかなかできないかと。竹原先生、松本さん、そして参加者のみなさま、ありがとうございました!

アミーン展の間には、今年もシルクロードバザールに参加しました。台風で日程が変わったりで主催者はほんとに大変だったと思うのですが、たくさんのお客さまに来ていただき、とても盛り上がりました。毎年来てくださる方もいて、イベント自体がどんどん成長している感じがします。

12月は大久保図書館で、冬至のお祭りシャべ・ヤルダーについて話しました。様子を伝える写真をお見せしたり、ハーフェズという詩人の愛され具合を力説したり、大好きな絵本『シャべ・ヤルダー』の朗読をしたり。高齢の方から赤ちゃんまで様々な方に聞いていただいてありがたかったです。冬至の前の晩は特別な夜で、みんなで太陽の誕生を祝う夜。今後も機会があればシャべ・ヤルダーの楽しさを伝えていきたいと思います。

という一年でした。イランの方にも日本の方にもたくさんお世話になり、全く恩返しができていませんので、来年は少しでも返していける年にできればと思います。
ありがとうございました。
よいお年を!

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(カーヌーンの移動図書館の見学で訪れたホズンコラーの小学校。みんなありがとう。世界中の子どもたちに幸あれ!)



# by salamx2 | 2019-12-30 18:52 | Comments(0)

アミーン・ハサンザーデ=シャリーフ展「My Iranian Lions」終了しました&「アミーンの絵本と現代音楽の夕べ」のこと

大阪のCalo Bookshop and Cafeから東京のSEE MORE GLASSに巡回したアミーン・ハサンザーデ=シャリーフ展は17日(日)に終了しました。ご来場いただいたみなさま、誠にありがとうございました。国立民族学博物館で開催されている「驚異と怪異」展(いよいよ11月26日まで!)にあわせて企画された二つの展覧会。Caloさん、シーモアグラスさんをはじめ、大阪大学の竹原新先生や現代音楽の松本真結子さん、しましま出版さんと、とにかく多くの方々にご協力いただき無事に展示を終えることができました。ありがとうございました。

最後に、東京展開催中の13日に松本真結子さんをお迎えして開かれた「アミーンの絵本と現代音楽の夕べ」について書きたいと思います。

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個人的な知り合いである「しましま出版」の二人にご紹介いたいだいた松本さんは、この夏に日本音楽コンクールの作曲部門で1位をとり、まさにこれから世界へ飛び立たんとする若き才能。ご一緒させていただいたのは、とても貴重な経験になりました。
松本さんにとってはペルシャ語の音は初めてで、わたしにとっても現代音楽は初めて。
うまくいくのかいかないのか(そもそもその基準もよくわからない)、お客様はどう聞いてくださるのか、わたしは全く予想できなかったのですが、結果的に、その場にいたみなさんと、とてもおもしろい時間を共有することができました。
『月の漁師』という、ペルシャ湾を思わせる海を舞台にした親子の物語、その物語を語るペルシャ語の響き、そしてその世界全体を無限におし拡げるかのような音楽が一体になる感覚を、読んでいるわたしも感じました。

思えば松本さんは初めから「原稿もいただきたいですが、音をください」とおっしゃっていました。なので、朗読用の原稿を送った時に、同時にまだ練習不足のグダグダな朗読の録音データもお送りしたんです。だから多分、よく聞いてくださったんじゃないかなぁ。最後の方はペルシャ語のタイトルの「サイヤーダーネ・マーフ」という音を、ご本人がほぼ正確に発音できるようになってましたし。

演奏の後は、『月の漁師』についての印象やこれまでの絵本とのコラボレーションのことを少しだけうかがいました。イベントを聞きに来てくださっていた編集者の小野明さんにも途中少し加わっていただいたのですが、小野さんは「音楽と絵本のコラボというのはたくさんあるけれども、現代音楽は、決まったリズムやメロディに縛られないから絵本に寄り添いやすいのかもしれないですね」とおっしゃっていました。確かにそうだな、と。寄り添い、かつ、自由。

最後に松本さんに「今後も絵本のために曲を作りますか?」と聞いたところ

「作りたい絵本に出会った時にまた作りたいです!」

とはっきりとおっしゃいました。この言葉と印象的な笑顔が忘れられません。
自分も、目の前に心躍るようなものが現れたらひょいと身軽に手を伸ばす者でありたい、と思いました。

松本さん、しましま出版さん、イベントを後押ししてくれたSEE MORE GLASSさん、そして、何を聞かされるのかほとんどわからないままに参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました!

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(右:しましま出版さんの『しましま』Vol.2)


# by salamx2 | 2019-11-20 12:01 | amin_1910 | Comments(0)

原宿SEE MORE GLASSでのアミーン展「My Iranian Lions」、開催中です!

原宿SEE MORE GLASSでのアミーン・ハサンザーデ=シャリーフ展「My Iranian Lions」開催中です!
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アミーンのライオンたちは、緊張感があるような、ないような。
「王子」「落ち武者」「狛犬」「宇宙」など勝手にあだ名をつけて親しんでおります。

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みんぱくの「驚異と怪異」展(11/26まで)で展示されいているシルクスクリーン作品もご覧いただけます!販売もしています。どうしてもみんぱくまで行けない方、SEE MORE GLASSへどうぞ。

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イラン暦付き2020年カレンダー販売しています。このイラン暦付きカレンダーは今年が最後ですので、どうぞお買い忘れなく!
5月にイランに行った時に仕入れたマグネットとかカウベルなども。

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展示は17日午後3時までです。13日のイベント「アミーンの絵本と現代音楽」(19時半〜20時半)は若干お席ありますので、ご希望の方はinfo@salamx2.comまでご連絡ください。

11/11追記:13日のイベント「アミーンの絵本と現代音楽」は定員に達しました。ありがとうございます。
これ以降はキャンセル待ちとなりますので、ご予約の方で来られなくなってしまった方は、サラーム・サラーム(info@salamx2.com)かSEE MORE GLASS(03-5469-9469)まで必ずご一報ください。
よろしくお願いいたします。



# by salamx2 | 2019-11-10 14:43 | amin_1910 | Comments(0)

竹原新先生による「イラン民俗のなかの動物たち」

アミーン・ハサンザーデ=シャリーフ展の関連企画、大阪大学の竹原新先生による「イラン民俗のなかの動物たち」が15日夜に開催されました。ご参加いただいたみなさま、誠にありがとうございました!

だいぶ時が過ぎてしまいましたが、イベントの様子をご報告したいと思います。

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竹箆先生はイラン民俗学がご専門。フィールドワークでイランの民話を収集し、『イランの口承文芸』というぶあつい著書も出されています。今回はライオンをはじめとする様々な動物が、物語や言い伝えの中でどうのように現れるか、というお話をしてくださいました。

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画像や映像はもちろん、詳細なレジュメも用意してくださり、さらにはネクタイまでライオン柄という、まさに万全の態勢でイベントに臨んでくださった竹原先生。トークは『ごきぶりねえさんどこいくの?』のごきぶり(黄金虫)に始まり、羊、龍、猫、ライオン、犬、牛、鶏、カラス、フクロウと多岐にわたりました。29もの事例をご紹介くださったのですが、その中には振り向く猫にまつわる怪談(といってもペルシャ語ではカテゴリーとしての「怪談」というのはないそうです)や、濡れたたてがみが臭いと言われたために「俺を斧で殴れ」と人間に迫るめんどくさいライオンの話や、卵を使った邪視の犯人探しやら、ほんとに色々な種類のお話がありました。事例から派生する小ネタもてんこ盛りで、今でもふとした拍子に思い出して吹いたりしています。

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そして、ライオンの話じゃこれに触れないわけにいかないでしょう、ということで、サファヴィー朝以来の国旗や以前の赤十字の旗についての解説。 確かに今回DMで使った絵を見ると、イランの方ならほぼ100%、ライオンと太陽を中央に配した革命前の国旗を思い出すでしょう。

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(ライオンとその5人の姉妹)by Amin Hassanzadeh Sharif

「えぇ!これってそんなセンシティブ絵なの?」と言いたくなるところですが、そこまでセンシティブではないようです、というのが竹原先生のお話。イラン国内で、「赤新月社(イランの赤十字)の旗をこれに戻そうという意見もあるほど」だそう。まあ、ライオンには罪はないですからね。
それにアミーンのライオンはなにかちがう…。剣を振りかざしてドヤ顔をしているわりには強そうな感じがせず、背中の五人姉妹(太陽ではないらしい)はぎゅうぎゅうに並んでいます。剣を持っていない三本の足は、鉄アレイを縦にしてフサをつけたような妙なのに乗ってますし…。じっと見ていると、「ワタシ、国旗などになってがんばってきましたが、こんな感じもできますから。楽しい感じもできますから」という声が聞こえてきそうな不思議な滑稽さを感じます。個人的感想ですが。

と、いう感じでいわゆる「お話」だけでなく、国旗や教科書、邪視よけにも言及しながら様々な動物のお話をしてくださって90分はあっという間に過ぎました。

「イラン民俗の動物はよく異界と関係する」
「物語における動物の機能はフィクション性である」

というのが先生のまとめです。確かに、うかがったさまざまな事例の中の動物たちは、人間が”知らない”、けど、”あるかもしれない”世界を垣間見せてくれる存在でした。動物たちのおかげで人間はもっと大きな世界を見ることができる。そして自分の小ささを知ることができる。ありがたいですね。
そんなありがたいお話を、竹原先生、ありがとうございました!ぜひまた何かの機会にお話いただきたいです。

ちなみにこのテーマはアミーンのシルクスクリーンが展示されているみんぱくの「驚異と怪異」展にもつながると思いました。この展覧会もほんとにおすすめです。11月26日までですので、ぜひおでかけください。

ではでは最後に、先生が教えてくださった昔話の結語で。

「はなしはこれでおしまいだ。カラスは家に帰らなかった。」


# by salamx2 | 2019-10-20 23:51 | amin_1910 | Comments(0)