2019年のブラチスラバ世界絵本原画展でグランプリを受賞したハサン・ムーサヴィーさんの『ボクサー』の日本語版がトップスタジオHRから刊行されました。
わたしがこの絵本に出会ったのは同じ2019年。春のテヘランブックフェアでした。『ボクサー』は、
トゥーティー出版のブースの一番いいところに並べてあったけれど、何冊かある「出版社イチオシの絵本」中でもひときわ目立っていて、「なんだなんだ?」という感じで手にとったのを覚えています。そしてその秋にグランプリを受賞して、ほんとに嬉しかったなぁ。
この絵本は、文章もムーサヴィーさんが書いています。イランでは絵と文章を同じ人が担当する絵本は、以前は非常に少なかったですが、だんだんと増えています。イランの絵本の新しい風が、日本にも届きました。
ただただ「打つ」ことにしか興味がなかったボクサーが、どのようにして世界とつながっていくのか。
すばらしい絵と詩のような言葉をつむいだムーサヴィーさんの世界を、どうぞお楽しみください!
〜展覧会のお知らせ〜
イランの絵本と靴下展vol.2『ボクサー刊行記念』
12月12日(日)〜27日(月)休み:火曜、土曜
*SEE MORE GLASSさんでは展示に先駆けて、すでに絵本を販売していただいています!
また、成増の
Patinaさんで12/3-5に開かれる
絵本交換会のお隣で『ボクサー』を販売していただけることになりました。お近くの方はぜひおでかけください。