salamx2の雑談

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2016年が暮れます

またまた一年が過ぎまして、2016年が暮れようとしています。今年も様々なこと、ありがとうございました。

今年は、3月に妙蓮寺のタイ料理レストラン、タイサラで行われたノウルーズイベントの準備から始まりました。レザ・ラハバさんとの打ち合わせはいつも興味深く、数時間に及ぶこともしばしばでした。「どうやったらペルシャ語のみずみずしい春の詩を参加者のみなさんと共に楽しむことができるだろう」と色々と試行錯誤したイベントで、まことにつたない翻訳ではありましたが、普段人の訳にばかり頼っているハーフェズやサアディの詩をなんとか自分の言葉で訳せたのは大変ありがたい経験になりました。

そして4月には初めてボローニャに行きました。それまでわたしにとって音の連なりでしかなかった、「ボローニャ」。毎年板橋美術館で楽しませてくれる原画展の生みの親のようなボローニャ・ブックフェアは、プロとして自分を売り込みたいイラストレーターたちの静かな熱気に満ちていました。ご飯おいしいし、また行きたいなぁ。

ボローニャから帰ると谷中エスノースギャラリーさんでのモルテザー展。大きな窓から入る春のやわらかい光の中で、モルテザーの動物たちものんびりムードでした。モルテザーの絵で作る缶バッジワークショップでは、名品がたくさん生まれましたよ。

7月は今年で3度目となるボローニャ展関連企画、成増Patinaさんでの絵本展でした。「詩に関する絵本だけの展覧会」という、なかなか挑戦的な内容で抄訳作りも難航しましたが(結局間に合わなくて出せなかったのもあります。トホホ)、やはりこれもやってよかった。詩ってもっと楽しめるんじゃないかなぁ、という気分を少しお伝えできたのではないかと思っています。そして、ルバイヤートを声に出してみよう、というこれまた新しい試みにも多くの方が参加してくださって、とても嬉しかったです。

10月にはシルクロードバザールに参加しました。新たな出会いがいろいろあったのを印象深く思い出します。ゆめ先生によるバラの香りのする文香作りのワークショップもしましたね。

そして最後が、おかげさまで恒例となりつつある原宿シーモアグラスさんでの絵本原画展。今年はAlireza Goldouzianさんの『ニーム・マン・ブーグ』でした。ゴルドゥズィヤンさんはメールの返信が大変のんびりな方で、連絡を取り始めた頃は何度も開催を諦めかけましたが、最終的に素晴らしい原画はちゃんと空を飛び、東京までやってきてくれました。『ニーム・マン・ブーグ』は妙なお話で、これまた訳に苦労しましたが、結局なんだかんだで楽しいから…ゆるす!
今年で4枚目となる太陽暦付きカレンダーは、この『ニーム・マン・ブーグ』からの一枚、「逃げる大臣たち」の絵です。こちらで販売していますので、ご希望の方はぜひどうぞ。
なお、カレンダーは以下のお店でも取り扱っていただいています。
URESICA(東京、西荻窪)、エスノースギャラリー(東京、谷中)、百水(東京、千石)、Calo bookshop & Cafe(大阪、江戸堀)

振り返ると今年は「詩」がキーワードの一年でした。無視していたわけではないけれど、ずっとおっかなびっくり触っていたこの存在に、今年はやや正面からぶつかれたように思います。このキーワードは来年も、多分絵本を紹介している限りずっと、キーワードであり続けます。来年はどんな詩に出会えるかな。楽しみにすることにしましょう。

では最後に小さな小さな詩を。

もし、虹がポケットに入らなくても
悲しまないで
代わりに
ありったけの夢を 入れればいいの

アリーアスガル・セイエドアーバーディ『おいしい風船』より

よいお年を!
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by salamx2 | 2016-12-31 02:49 | Comments(0)

ゴルドゥズィヤン展終了しました

いつも思うことですが、始まってしまうと終わりまであっという間の2週間。
日本での初個展となったアリレザ・ゴルドゥズィヤン展、昨日無事に終了しました。お越しいただいたみなさま、誠にありがとうございました。

ゴルドゥズィヤンさんの「ニーム・マン・ブーグ」は、彼のこの物語への理解と愛情、そして高度なテクニックが絶妙に合わさって生まれたすばらしいものだと思います。実際この2週間、多くの人の心を惹き付けていました。もちろんこのわたしもその一人。「この絵、すごいんですよ。自分の絵を切り貼りしていてですね…」と、まるで自分が描いたかのように自慢げに話してしまいましたが、それもこれもこの絵のすばらしさゆえ。今回この作品をご紹介することができて、本当に嬉しく思います。
イランから木の箱に入れて送ってくれたゴルドゥズィヤンさんに心から感謝。そして、今年も原画展をさせてくださった会場のシーモアグラスさんに心から感謝します。ありがとうございました。

では最後に、展示にいらっしゃれなかった方のために、「ニーム・マン・ブーグ」という言葉の種明かしを。
前の記事でこの言葉は人の名前だと書きましたが、なぜこんな妙な名前なのかを本人が語っている場面がありますのでそこをそのまま引用しましょう。

「わたくしの名は以前、マンスール・ムーサーと申しました。ですが、わたくしなどには過ぎたる名でございましたため、少々変えたのでございます。マンスールのマン(私)をニーム(半分の)・マン、マンスールのスール(角笛)は、天使イスラーフィールの角笛 に敬意を表しまして、ブーグ(ラッパ)に、ムーサーのムー(毛)は、パシュム(羊毛)に、ムーサーのサー(30)はパーンズダ(15)にいたしました。こうして、わたしの名はマンスール・ムーサーからニーム・マン・ブーグ・パシュム・パーンズダになったというわけです」

…絵本『ニーム・マン・ブーグ』というのは、こういうのがてんこ盛りの、大変馬鹿馬鹿しい、楽しいお話です。

ではでは、また会う日まで!

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「天使イスラーフィールに敬意を表しまして…」
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by salamx2 | 2016-12-03 09:38 | alireza_1611 | Comments(0)