ブルース・インターアクションズから出た『アフマドのおるすばん』は、アフマドが妹のサーラーに紅茶をあげようと奮闘する物語ですが、イランには、サーラーがもっと小さい時バージョンも存在しています。その名も『アフマドと赤ちゃん』。
内容は、新しく家にやってきた小さな赤ちゃんに嫉妬するアフマドが、いわゆる「赤ちゃん返り」をしたりするのだけれど、なんだかんだでその嫉妬心を乗り越える、というストーリー。すいません、あまりにも大雑把で。つまり非常にわかりやすい物語ということです。
物語はシンプルですけれど、マアスーミヤーン氏の切り絵はここでも冴えています。
写真は、物語の前半、赤ちゃんを産んだお母さんが、久しぶりに家に戻ってきてアフマドを抱きしめたところ。お母さんの首にぐるりと巻き付いたアフマドの腕が、二人の関係の全てを物語っています。