新年に関する絵本ないかなぁ、ということで『アムー・ノウルーズ』です。アムーは「おじさん」、ノウルーズは「新年」の意味。新年にやってくる、というか春を連れてくるおじさんのお話です。『赤ひげのとしがみさま』というタイトルで約20年前にほるぷ出版から翻訳も出ています。
アムー・ノウルーズのことが大好きなおばあさん。でも一度も会ったことがありません。なので今年こそはとはりきって新年の準備をします。ベランダに素敵な敷物を敷いて、飾りを置き、果物や花を用意して待つのですが、おばあさんはだんだん眠くなってしまいます。そう、その眠ったころにアムー・ノウルーズはやってくるんですね。何をするわけでもない。きれいなお花を眠っているおばあさんにつけてあげたり、みかんを半分食べたり、水たばこを吸ったり、、、そしておばあさんが目覚めぬうちに行ってしまいます。目覚めたおばあさん、それはそれは残念がります。「また1年待たなくちゃ!」
おばあさんはその後、アムー・ノウルーズに会えたんでしょうかね。誰も知らないことです。