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とりあえず、絵本について

五味太郎さんの『とりあえず、絵本について』(昭和56年刊)には、絵本のことはほとんど書いてありません。
五味さんが、何を好きで何が嫌いか、そしてそれはなぜか、ということが書いてある本です。
五味さんのエッセイって、特別科学的というわけではないけれど(とても失礼)、感覚的な部分も含めて言葉が的確だから、その論理展開に妙に説得させられます(それはわたしにとっては「腑に落ちる」というような感覚ではなくて、初めての感覚を言葉で味わったという感じ)。そして、いろんなことにはっきり白黒つけるのに、決して「正しい/正しくない」の土俵には上がらない。もちろん強要もしない。一人でも全然へっちゃら。
こういう種類の強さとか余裕(ご本人は短気ということですが)というのは、五味さんの中にある強力な自信とそれと同じくらいある「聞く耳」のあわせ技の結果なんだろうなと思います。五味さんは白黒はっきりさせるけれども、常に全てに向かって開いていて、考えを上書きする態度がある。そういうことなのかなと。

あ、これが「絵本」ってことなのか。
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by salamx2 | 2014-03-02 00:16 | Comments(0)