このブログをご覧になっている方はご存知の方も多いと思いますが、写真は今年の夏にバジリコ出版からでた『ペルセポリス』という漫画の第2巻です。
フランス在住のイラン人イラストレーター、マルジャン・サトラピさんによる作品です。
サトラピさんの子ども時代(1巻)と青春時代(2巻)を描いた自伝的作品で、1969年生まれの彼女が、イラン革命、イランイラク戦争などのイランが大きく揺れ動いた時代に、何を感じ、考えたのか、ということがおしゃれな絵とユーモア溢れる言葉で表現されている一冊です。
翻訳の日本語が、ある意味つっけんどんな感じの絵にはまっていて、おもしろいです。
イラン革命、とか、ベール、とか言葉としては一つでも、その裏には実に色々な思いが複雑に存在するんだなぁと単純に実感させてくれる本です。
ちなみに、足のある魚を描いたりしているマルジャーンによれば、サトラピさんの本は、現体制に対して批判的な内容もあるので、イランでは発禁らしいですよ。