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ザールとスィーモルグ

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昨日ご紹介した「王書(シャー・ナーメ)」の中でも有名な物語の一つが「ザールとスィーモルグ」。
ザールは英雄ロスタムの父。スィーモルグとは霊鳥のことです。

この「ザールとスィーモルグ」はザールが生まれた時の話なのですが、ザールはなんと白髪で生まれてくるんですね。美しい子どもだけれどもなぜか髪の色は白。それでザールの父サームは混乱してしまうわけです。で、悩んだあげくに山に捨ててしまう…でもその美しい子どもは山の中で最高の英知を持つ霊鳥に育てられすばらしい青年に成長していき、最終的には悔い改めた父サームが山に迎えにくる、という流れの物語。

簡単に書いてしまいましたが、実際にはザールが生まれた時の周りの反応とか、乳母たちがサームにどう伝えようか悩む部分などは、とても、なんというか、リアルです。
1000年も前に日本から遠く離れた場所で生まれた物語ですけれど、登場人物たちの感情の流れを普通に理解できるのですから、人間、そうそう変わってないんだな、と思います。
by salamx2 | 2010-04-19 11:31 | Comments(0)