salamx2の雑談

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カーヌーンの絵本展、終了しました。と、イベントのこと。

18日(火)をもって、成増Patinaでの4回目のイランの絵本展「カーヌーンの絵本たち」、無事終了しました。暑い中ご来場いただいたみなさま、誠にありがとうございました!
イランのイラストレーターがボローニャ展のような国際的な公募展でたびたび入選し、わたしたちの目を楽しませてくれるのは、カーヌーンという組織の出版部が1960年代から世界の舞台に目を向け、実績を積み上げてきたこととおおいに関係があると思います。どういう経緯でボローニャ展に出品することになったのかはわかりませんが、設立当初の小さな組織の時から「世界」を意識していたというのは、すごいことだな、と。
今回その60年代からの絵本を展示することができたのは、とてもおもしろい経験でした。やはり60年代と今の絵本は雰囲気が全く違います。評価される作品が時代によって変化していくということが一目瞭然でした。一方で、「カーヌーンの絵本てこんな感じだね」というような明らかな傾向のようなものは感じられませんでした。絵についても、内容についても。
特徴を一言でまとめることを許さない感じといいますか、それぞれの絵本がそれぞれの魅力を放ちつつ力強く存在しているということを改めて感じた次第です。

そんなこんなの11日間。Patinaさんが用意してくださった「ものがたるランチ」を幾度も楽しみつつ、わたし自身もぼんやりいろいろ考えたのでした。

では最後に17日に開催されたイベント「カーヌーンてなんだろう?」のことをご報告して締めましょう。

17日(月)も暑かった…
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そんな中、20名の方にご参加いただきました。満杯です。クーラーの設定温度をどんなに低くしてもなんか暑い、というそんな状況。
今回もお菓子を用意したのですが(しかもPatinaさんがとてもきれいにセットしてくださったのですが…)、写真撮り忘れですみません。

イベント自体は二部構成で、前半は、今年5月にイランに行った際、カーヌーンの方に案内していただいたいろんなカーヌーン施設などについて、写真をお見せしながら説明しました。
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これはカーヌーンが運営する図書館。HPによれば、こういった図書館が全国に750くらいあって、6歳から16歳までの100万人が会員登録して利用しているそうです。

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これは「カーヌーン博物館」に展示してある、アニメーション制作用のバーザールのセット。この写真ではわかりませんが、かなり小さいのです。わたしは興奮して写真を撮りまくりましたが、おそらく誰でもそうなります。

そして後半、このセットを使って制作されたアニメを見ました。セットと人形たちの動きでバーザールの雰囲気が精巧に再現されていて、さらに、ユーモアたっぷりの内容なので、みなで笑いながら楽しく鑑賞していたのですが、半分くらい、これから物語が始まっていく、という感じのところでアニメがストップするという痛恨のハプニング。
DVDの傷が原因のようなのですが、前日のテストでは最後まで上映できたので悲しすぎました。ほんとにみなさんすみません、ということで物語の内容を口頭で説明しまして、このアニメについては終了しました。しょぼん。

で、この時点で終了予定の15時は過ぎており…でもどうしてももう一本上映したくて、みなさんに無理やり納得していただいて延長戦に突入。上映したのはこちらの作品です。



「アミール・ハムゼ」という昔から伝わる英雄譚をアニメにしたもの。革命前、1976年の作品です。作者はヌーレッディーン・ザッリーンケルクさんという方で、「イランアニメの父」と呼ばれています。興味深い絵本もたくさん作っていますが(たとえばこんな本あんな本を)、アニメもおもしろい!
見ていただくとわかりますが、笑いと一緒になったなんとも言えない色気があります。予想外の動きや展開に、みんなで大笑いしながら鑑賞しました。参加者の中で唯一の小学生だった女の子も所々声を出して笑っていましたから、ほんと、世代を超えて楽しめる作品なんですよねぇ。
40年も前の作品で、技術自体はもちろん今とは比ぶべくもないのですが、内容がおもしろければ色あせない、という基本的な事実をしみじみと感じたのでした。

というわけで、参加者のみなさま、長い時間お付き合い頂き、ありがとうございました!
これにてレポート終了です。

あ、あとずっと言おう言おうと思って言っていなかったことを最後に。
この展覧会はカーヌーンに依頼された、とかカーヌーンが後援している、というものではありません。あくまでもサラーム・サラーム単独企画です(要は、カーヌーンの回し者じゃないよ、と)。誤解なきようよろしくお願いします!
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# by salamx2 | 2017-07-21 09:19 | ehon_1707 | Comments(0)

モルテザーキャラオールスターズ

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今回の展覧会、壁にはモルテザーの絵がかかっています。大きい絵二枚と小さい絵三枚。
大きい絵はコラージュ。コラージュとしか言えないコラージュです。

これまで出版されたモルテザーの絵本の中に出てきたあの子やこの子、あの場面やこの場面が一堂に会しています。わたしは10年以上モルテザーの絵や絵本を見ていますので、このコラージュをじっと見ていると、それぞれの部分が、どの絵本のどの場面のどの子だ、とわかります。
「あぁ、あんたたち、みんなモルテザーのこどもなんだねぇ」と、しみじみしたりして。

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もちろん、一枚の絵として完成されている素敵な作品です。遠くから、近くからご覧ください。
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# by salamx2 | 2017-07-12 19:52 | ehon_1707 | Comments(0)

「カーヌーンの絵本たち」展、はじまりました!

ユメとともに搬入をいたしまして「イランの絵本展vol.4 カーヌーンの絵本たち」展、無事はじまりました!
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看板、ユメが描いてくれたので、今年はかわいいです。カーヌーンなので、やっぱり鳥がいないとね!

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カーヌーン展……さすがに初めての方には何やら意味不明だろうなと思いまして、今回の展示について、説明というか何というか主旨のようなものをうだうだと書きました。いつもより長いです。すみません。

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今回は40冊くらいのカーヌーンの絵本を展示していますが、そのうち26タイトルを販売しています。5月にイランに行けたおかげで、今年のボローニャに入選した原画の絵本も並べることができました!

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このような、買い手がつくのか?と思われる雑貨もあります。レアであることは確かですが。

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ダラサラはカーヌーンが生みの親ですのでね。今回の展示でも欠かせません。結構よい場所に陣取っていますよ。

というわけで18日までの絵本展。1960年代の絵本から昨年出た絵本まで、いろいろな本をお楽しみくださいませ!

アイコウは9、10、11、13、16、17、18日に在廊します。時間は、平日は15時頃、休日は13時頃からの予定です。
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# by salamx2 | 2017-07-08 01:49 | ehon_1707 | Comments(0)

イランの絵本展vol. 4は、カーヌーンの絵本!

今年も夏がやってきます。ボローニャ国際絵本原画展の関連企画として開かれるイランの絵本展。四回目となる今年は「カーヌーンの絵本」を特集します。

イランの絵本展Vol.4 〜カーヌーンの絵本たち〜
7月7日(金)〜18日(火) *12日(水)休み
11:30-19:00
Café & Gallery Patina
175-0094 東京都板橋区成増3-20-16
03-6909-9524

「ん?カーヌーン?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。
カーヌーン(Kanoon)は、図書館運営、出版、映画制作などを通じてこどもの知的発達をサポートするイランの複合的文化機関The Institute for the Intellectual Development of Children & Young Adultsの通称です。
やたらと長くてお固い名前ですけれども、51年も続く老舗の組織で、この鳥のマークは大変有名。
(これまでサラーム・サラームから絵本を買ってくださったことのある方!あなたの絵本にもこのマーク、ついていませんか?)
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そのカーヌーンの出版部は、創立以来、革命も戦争も乗り越えながら数々の名作絵本を世に送り出してきました。カーヌーン抜きにイランの絵本は到底語れません。
今回は満を持してのカーヌーン特集。ありそうでなかった初の試みです。
草創期の情熱あふれる個性的な絵本から、今年のテヘランブックフェアで仕入れた最新の絵本まで、様々なカーヌーンの絵本をお楽しみください。

<イベント>
「カーヌーンて何だろう?」
アッバス・キアロスタミの初期の映画制作を支えたことでも知られるカーヌーンという組織について、サラーム・サラームの愛甲が、この5月のイラン旅行で撮影してきた写真などをお見せしながら解説します。短編アニメーションの上映もありますよ!
7月17日(月・祝)
14時〜15時 *先着20名
会費:500円(茶菓付き)
info@salamx2.comまでご予約ください。
*ご予約の数が定員に達しましたので、募集は締め切りました。ありがとうございました。今後はキャンセル待ちのみ承ります。
(なお、イベント中は展示が見づらくなります。ご了承ください。)

さてさて、今年もPatinaにてお待ちしています!

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Rostampur『鳥になりたかった女の子』(1994年)より
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# by salamx2 | 2017-06-21 23:35 | ehon_1707 | Comments(0)

テヘラン国際ブックフェアに行きました:いろいろな本

会場の様子をアップしてからずいぶん経ってしまいました…すみません。ブックフェアに行ったことがすでに夢のようですが、買った本たちも着実に小さな我が家に向かっているようですので、気合を入れ直していこうと思います。
とはいうものの、実はブックフェアではそれほど本の写真をとっていない!なにしろ、本を買うのが一番大切なことで、写真は二の次、三の次だったもので…。という言い訳をしつつご紹介を。
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昨年50周年を迎えた大手出版のカーヌーンのブース。棚が黄緑の地にトレードマークの鳥がオレンジでおしゃれです。床の敷物もブースによって違っていた気がするのですが、これも自分たちで選ぶのか…
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点字の本もありました。
レジのおねえさん。たくさん買ったので大変お手数おかけました。この写真だと真面目なあまりに無愛想に見えますが、実際はそんなことなかったのですよ。

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会場を歩いていると、こんなものも。お風呂でも見られますよ、ってことだとは思うのですが、ミニお風呂をブースに作って水を循環させちゃうんですから気合いの入り方が違います。

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上の段は『シャーナーメ(王書)』シリーズ。ここでも、もうほんと、これでもか!というくらいシャーナーメの本がありました。いろんな出版社から、手を替え品を替え、絵描きを替え、編者を替え…。
これだけ見ると、たくさん読んでいるわけではないのに、なんだかお腹いっぱいな気がしてしまい…あぁいかんかん。
下段はボール紙タイプの絵本。こういう丈夫な作りの絵本もよく見かけるようになりました。

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毛を体験できる本。でも毛はほんものじゃありません(念のため)。あ、本物じゃないので、毛(のイメージを)体験できる本、ですかね。

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DVDがついている本です。前の列の真ん中はごきぶりねえさんですよ。右隣はみにくいアヒルの子。

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ブースには本について説明できる人がたくさん待機していて、本を見ていると「何をお探しですか?」と何度も聞かれました。わたしが手に取っているものからすかさずこちらの趣味趣向を察知して「この本なんかもいいですよ!」と勧めてくれます。その提案がなかなか的確なので驚きました。写真の真ん中の女性がいろいろ教えてくれたのですが、遊び歌の絵本を見せてくれた時に「歌ってもらえますか?」と無茶振りしたら、ちょっとはにかみながら歌ってくれて、嬉しかったです。

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なお、別のテントでは子どもが楽しめる文具のワークショップとか、

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この写真ではわかりにくいですが、奥の方にステージがあって、歌のお兄さんみたいな人が子どもたちを巻き込んで元気にステージをやっていたりしました。熱気ムンムン。

というわけでわたしのテヘラン国際ブックフェアはこんな感じでした。
今回行けたのは10日のうちの二日。それも広大な会場のごくごく一部を見たにすぎません。
大人の本のところも、ちゃんと見たらいろいろ面白かったんだろうなぁ。。。また行く機会があったら、時間配分を工夫したいと思います。
エンシャッラー!


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# by salamx2 | 2017-06-02 00:34 | 2017年イラン | Comments(0)